こんにちは。
スタッフです。
4月新たなスタートの季節です。
お子さんが保育園や幼稚園に入られた方々、御入園おめでとうございます。
多くのお子さんにとって保育園や幼稚園は、初めてたくさんの同級生と出会うです。
親の気持ちとしては、子供が新しい環境になじめるか不安を感じる一方、どんな友達をつくるのか、どんな風に成長するのかに期待していることと思います。
子供の成長は早いと言いますが、お子さんの成長のことを考えると、入園が無事に済み、次に考えているのは「習い事」のことではないでしょうか。
幼稚園の保護者を対象としたアンケートによれば、4〜6歳児で習い事をしているお子さんは60%以上、なかでも習い事を2つ以上取り組んでいるお子さんは30%以上いるそうです。
また、人間の脳はそれぞれの領域によって発達の時期が異なります。
そのため、適切な時期に適切な刺激を与えると発達しやすいそうですよ。
例えば、3〜5歳の時は頭頂葉という「体を動かす」領域が発達しやすい時期だそうで、スポーツや楽器に取り組むと効果的な時期らしいです。
幼児教育(就学前教育)と言いますが、早い段階で、子供の能力を開花させたい、将来に役立つ習い事をさせてあげたいと思うのが親心だと思います。
しかし、数ある習い事の中からどの習い事を選べばいいのか決められず、悩ましいですよね。
今回はお子さんの習い事の選び方について、記事にしてみました。
現代の習い事ランキングと費用、親の労力
リクルートが2017年に行った調査結果をご紹介します。
◎子供の習い事ランキング
第1位:水泳
第2位:学習塾
第3位:通信教育
第4位:音楽教室
第5位:英語・英会話
◎親が子供に習わせたい習い事ランキング
第1位 :英語・英会話
第2位 :水泳
第3位 :書道
第4位 :学習塾
第5位 :そろばん
それぞれのランキングを比較してみると、子供が実際に取り組む習い事と親が子供に習わせたいと思っている習い事が違うのがわかります。
また、上記のランキングの圏外ではありますが、子供の習い事ランキングに「プログラミングスクール・ロボット教室」が入っています。
IT業界が台頭している現代に強いスキルを身に付けることができますし、論理的に物事を考える力が付くと言われているため、人気があるそうです。
実に現代的ですね。
そして、子供からも人気があり、多くの親も推奨しているのが、水泳、学習塾、英語・英会話です。
「水泳」は特に人気があります。
選ばれる理由は、体が成長途中の小さい子供が、体に大きな負担をかけず体力をつけることができるからです。
また、小学校で水泳の授業がある場合、泳げないという劣等感を感じで欲しくないという親心も水泳を習わせる理由のひとつになります。
人気がある水泳ですが、費用は週に1度通うとして月謝はだいたい5000円〜8000円程度となります。
次に「学習塾」です。
「早めに勉強する力をつけたい」、「周囲から遅れないようにしたい」と考える家庭が学習塾の習い事を始めています。
特に、勉強する環境に身を置くことで、勉強すること自体に慣れますし、集中力を養うのに効果がありそうです。
学習塾の月謝は、大体8000円程度です。
そして、「英語・英会話」です。
2020年度より小学校3年生から英語教育が必修となるため、英語・英会話の習い事を早いうちから行いたいという方が増えています。
英語・英会話はできて無駄になることが少ない力ですので、将来を見据えると実用的な習い事のひとつです。
英語・英会話の月謝は、学習塾とほぼ同じで8000円程度になります。
東大生何やってた?
日本最高峰の大学である東京大学。
その東大に通う学生は頭が良い方ばかりです。
ある調査で東大生が小さい頃通っていた習い事のランキングがありましたので、ご紹介いたします。
◎東大生が子供の頃に習っていた習い事ランキング
第1位 :水泳
第2位 :ピアノ
第3位 :進学塾
第4位 :英語・英会話
第5位 :学習塾
こちらがそのランキングです。
水泳や学習塾、英語・英会話は他の子と同じです。
特に小さい頃に水泳を始める子が1番多いというのは、変わらないみたいですね。
気になるのは、第2位のピアノです。
前述したように3〜5歳の頃に楽器に取り組むと頭頂葉が発達しやすいというメリットがあります。
また、別の調査によると難関大生の43%近くが小さい頃にピアノを習っていた経験があることがわかりました。
さらに、ピアノを習ったことが自分の学力に影響があったと感じるという感想を持つ東大生もいたそうです。
ピアノは両手の指を複雑に活用するので、脳が活性化すると言われています。
また、日々地道に練習する習慣や、頑張ったら上手になるという成功体験を得ることができ、「目標に向かって頑張る力」を身に付けるのに適した習い事のひとつだと言われています。
難点は、毎日練習するためにピアノを購入するなど環境を整えることや練習が続かなかったりつまずいた場合に失敗体験となってしまう子もいるという点です。
子供にとって良い選び方
習い事のランキングを紹介してきましたが、実際にどうやって習い事を選べばいいのでしょうか。
私が以前読んだ新聞の記事に書いてあったのですが、小さい頃の習い事を決める時のポイントは「目にみえるスキルを身に付けることよりも非認知能力を養うこと」が大切だそうです。
非認知能力とは、コミュニケーション力や協調性、忍耐力、創造性など、テストでは測定できない個人の特性による能力を指します。
1人で努力して身に付けるというよりは、集団行動の中で養われるものが多いそうです。
そして、非認知能力を養うためのサイクルは次の4つとのことです。
1. 夢中になれる
2. 何かを達成する
3. 壁にぶつかる(挫折する)
4. 克服する
まずなによりも、子供が夢中になっているのか、本人に興味ややる気があるのかがとても重要なポイントになります。
そのため、習い事を選ぶ時は極力本人の意思を尊重してあげましょう。
もちろん、親の過去の経験上、思うこともあると思いますが、いったん飲み込み、まずはお子さんが思いっきり挑戦できるように意見を聞いてみるのがいいのではないでしょうか。
そして、わかりやすい目標があることも大切なポイントです。
目標に向けて努力をするという力を習い事を通して身に付けることができるからです。
この努力をするという点で、継続することが何よりも大切になります。
継続するためには、教わる人の存在がとても重要になります。
どういう人から教わるのがいいのでしょうか。
やる気を引き出すのが上手だったり、子供が夢中になって取り組める場を作るのが上手な人のもとで教わるといいそうです。
ぜひ、習い事を選ぶ時は、お子さんと見学や体験教室に行き、良い指導者を探してみてください。
さらに、壁にぶつかり、克服することも人生において大切な経験になります。
壁にぶつかる時、親には大切な仕事があります。
それは、お子さんが習い事を辞める、変えると言った時に、成長により変えるタイミングなのか、環境の変化によりしょうがないことなのか、一時的な逃避なのか見極めることです。
本人では気付きにくいことですので、親がよく見極めてサポートしてあげることが大切になります。
習い事がお子さんにとって、負担になっていたり、合わないということは、実際起こり得ます。
そうなった場合は何かしら改善が必要です。
よくコミュニケーションをとり、何かキッカケがあったらお子さんと向き合って本音を聞いてみることをオススメします。
さいごに
ここまで、習い事について各方面からご紹介してきました。
結論として、習い事を決めるには、まずはお子さんの意見を尊重することが大事です。
しかし、同時に親として大切なことは、お子さんにとって失敗経験にならないように気を配ることになります。
お子さんがやりたいと言った習い事、しかし最初からその子にとっての「正解」を選べるとは限りません。
もし、お子さんに合わないと感じたのでしたら、軌道修正をかけることも親の責任による役割です。
そして、お子さんが心の底から夢中になれる習い事を親子一緒に「力を合わせて探してみてはいかがでしょうか。
ぜひ、お子さんにとって良い習い事が見つかることを願っています。
ではまた。
参考文献:脳と心の発達メカニズム 成田奈緒子