こんにちは
スタッフです。

最近、リモート授業も増えてきました。
幼稚園や保育園、学校に通うことが当たり前だった頃と比べ、子供も人との関わりが減っていくでしょう。
それに伴って「今までの子育て、子供の成長に影響が出るのでは?」と不安になることも増えそうだと思う方もいらっしゃるかと思います!
そこで今回は、子供たちが人との関わりが減ってくる中、心も体も健やかに成長するために子育てをする上で工夫できる点を考えていきます。

赤ちゃんから思春期までの子供の心理

進学

進学

子供の成長に応じて、感情が発達・成熟していきます。
まずは、あなたの子供の成長の段階と成熟する感情について知りましょう。
子供の成長には「赤ちゃん」「幼稚園前」「幼稚園」「小学生から高校生」に分けられます。
それぞれどの感情が育つのかを見ていきましょう。

赤ちゃんの心理

0〜1歳の赤ちゃんは不信感と信頼感が発達する時期です。
この時期の子供は、生きていくことで精一杯です。
自分で栄養を摂ることも、お風呂やトイレも一人ではできません。
泣くことしかできない赤ちゃんは失敗もたくさんある中で、親御さんが全てのお世話をしてくれることに対して、生命の安心を得ます。
この経験が、基本的な信頼感をつくります。
なので、この時期はどんなことがあっても子供を可愛がり認めてあげることが大事だといわれています。

幼稚園前

1歳半〜4歳の子供は恥と自律を覚えます。
赤ちゃんの頃にはできなかった食事やトイレを自分でできるようになります。
もちろん、失敗することもたくさんあります。
その時に代わりにやってあげたりするのではなく、できるようになるまで根気よく応援してあげましょう。
自分にはできる!という感覚を覚えることで自律できるようになっていくのです。

幼稚園のころ

4〜6歳になると罪悪感と積極性が発達していきます。
この頃になると子供は自分で遊びを考えるようになります。
時にはいたずらと捉えられて、叱られてしまうこともありますが、それはつまり、自分で目標を立てて実行していくということです。
大人から何かを教えられるでもなく、秘密基地をつくったり、部屋で遊び回ったりします。
このときに大人は、生命の危険に関することには叱ってやめさせる必要がありますが、積極的に考えて、目的を持って行動し、達成する姿は承認してあげましょう。

小学校から思春期まで

小学校に上がると劣等感と生産の喜びを得ていきます。
生産の喜びとは読み書き計算をして、何かをつくっていくこと、達成感を得ることです。
また同時に同級生と一緒に学ぶことで、成長具合と成績で、劣等感をもつこともでてきます。
いかに子供に劣等感を持たせないかが大事です。
とにかく、できたことに対して褒めたり、周りと比較せず、仕事や勉強の楽しさに気づかせるように関わっていきましょう。

人と接する頻度が減った子供が受ける影響

人との関わりが減りがちな子供

人との関わりが減りがちな子供

先ほどは、子供の成長の段階に応じた感情の発達と、大人の関わり方を確認しました。
これをベースに、子供たちが人との関わりが減ることによる影響を確認し、対策をしていきましょう。

その影響はつまり、子供の感情のコントロール力が育ちにくいということです。
外で遊んだり、いろいろな人と関わったりする方が、体験するエピソードが豊かになるので、感情も語彙力も身に付きやすくなります。

表現力がつくとコミュニケーション力がアップし、社会性も育ちます。
リモート授業などで、家にいることが多いということは、親御さんと子供のコミュニケーションの数を増やせるということです。
なので、下記の3点を実施していきましょう。

1.子供の気持ちを代わりに言葉にしてあげる

「やばい」という言葉って便利ですよね。
ぶっちゃけこの一言で全ての感情を表現できると思います。
しかし、それと同時に「やばい」という一言で何を感じているか、どんなことを伝えたいかが曖昧なことがあります。
その感情的な表現を育てるためにも親御さんが子供の気持ちを代わりに言葉にしてあげましょう。

2.泣きわめいている子どもにまずは共感して認めてあげる

おもちゃ屋さんの前でじたばたしている子供をよく見かけます。
子供がおもちゃを買ってほしくて、泣き喚いているのでしょう。
ということは、泣き喚くことでおもちゃが買ってもらえると思っているか、どうやったらおもちゃが手に入るかわからない場合です。
まずは子供の話をしっかり聞いてあげましょう。
泣いても無駄だよという反応をするのではなく、まずは子供の反応に対して応答し、どうすればおもちゃを買ってあげられるのかを伝えましょう。

3.親子で感情が対立する場面

親子で感情が対立する場面では、下記の3点を意識してみましょう。
①理由をきちんと伝える
②期待しすぎない
③まずは受け入れ、聞いてあげる

子どもが間違ったことを言っていても、真っ向から否定するのではなくて「そういうことを言いたくなる気持ちはわかるよ」とまずは受け入れ、聞いてあげることで、子供の心を抑えつけることなく、親も感情のままに叱ることなく、子育てをすることができます。

よりよい子育てのために

サイモンズ式分類を基にした、親子関係の特徴4パターン

サイモンズ式分類を基にした、親子関係の特徴4パターン

キナリノ「「子は親の背中を見て育つ」は本当です。その背中、意識しませんか」より引用)
これまで、人と接する頻度が減ってきたことに対する子育ての対策を考えてきました。
では、さらにプラスアルファで子育てをするにはどうしたらいいか見ていきましょう。

始めに、親の養育態度は「4タイプに偏りやすい」(サイモンズ式分類)と言われています。(上図参照)
みなさんはどのタイプに当てはまるでしょうか?
それぞれのタイプで子育てをした場合の子供の性格の偏りの傾向とそうならないための対策をご紹介します。

「かまいすぎ」タイプ

このタイプは、親が子供に過剰に干渉する傾向にあります。
子供は、守られているという安心感から、他人に対して親切である反面、他人に依存しすぎる傾向もあるそうです。
親は子供の失敗を恐れずに、何事もやらせてあげることで、子供の好奇心や積極性が育ちます。
できるだけ先回りして予防線や障害を取り除くような関わりを減らしましょう。

「残忍」タイプ

このタイプは親が威圧的に叱ったり、強制したりするタイプのようです。
子供は人の顔色を伺うようになり、消極的な性格になりやすいようです。
親は子供の行動を促したい場合、強制的な命令をするのではなく、「〜したらどうかな」など自分で決断して行動するように関わることが効果的なようです。

「甘やかし」タイプ

このタイプは親が子供の欲望のままに与えてしまう傾向があります。
子供は自分が思い通りにならなかった時に暴力的になったり、人のいうことに従わなくなったりする傾向があるようです。
親は家のルールを決め、みんなで守ることで対策ができるようです。
大人が積極的にルールを守っている姿を見て、子供もそれを守るようになり自制心や今日調整が育つようです。

「無関心」タイプ

最後にこのタイプは、叱るべき時に叱らない、褒めるべき時に褒めない傾向があります。
子供は自分に自信が持てず、大人になってから承認欲求が顕著に出る可能性もあります。
親は、子供と関わる時間を増やすのはもちろんのこと、兄弟がいる場合は「お兄ちゃん、お姉ちゃんなんだから」といって我慢させるのではなく、「あなたには◯◯ができるからやって欲しい」など具体的に褒めながら行動を促すことをお勧めします。

さいごに

今回は人と触れ合う機会が少なくなった子供の子育てについてご紹介しました。
問題の解決には、子供の反応に対して受け止める姿勢、言葉がけが大事です。
さらにご自身の子育てタイプにより、子育てで意識するポイントを意識して親子一緒に成長していきましょう。